Recotte Studio と COEIROINK を連携する「voivoca」を設定する。 : ういすぷの記録帳

Recotte Studio と COEIROINK を連携する「voivoca」を設定する。

2023.01.09

Recotte Studio と COEIROINK を連携する「voivoca」を設定する。

COEIROINK（コエイロインク）は、VOICEVOXのUIを利用した無料で使える合成音声ソフトウェアです。
また、Recotte Studio は、実況動画を手軽に作成することができる、動画作成ソフトウェアになります。

Recotte Studio は、合成音声ソフトウェアとの連携機能があります。機能を利用し、COEIROINKを連携したいと思います。
今回は「voivoca」を利用します。
連携することで、簡単に合成音声が利用可能となります。

準備

● Recotte Studio と COEIROINK の最新版がインストールまたは、アップデートしてください。
※ DLsiteでは定期的に割引クーポンが配布されますので、オンライン購入がおすすめです。

● voivoca のダウンロード
GitHubのサイトへアクセスします。
https://github.com/so-c/soc-toolbox

Releases へ移動し、voivoca-v*****.zip をダウンロードします。
2023/01/09 現在バージョン 0.2.4 が最新版です。

ファイルを任意の場所に解凍します。

voivoca の設定

解凍したフォルダ内にある「create-rvls.bat」を実行します。実行すると、VOICEVOX(PowerShell 5.1).rvls が作成されます。
実行時、警告が表示される場合は、「詳細」→「実行」としてください。

以上で下準備は完了です。

Recotte Studio の設定

1）Recotte Studio を起動します。ホーム画面の右上側にある歯車アイコンをクリックします。

２）環境設定画面から「ユーザー定義音声連携の設定」をクリックします。

３）ユーザー定義音声連携の設定から +ボタンを押して、voivocaを設定します。
「voivoca の設定」で作成した「VOICEVOX(PowerShell 5.1).rvls」をインポートしてください。
インポートがうまく行けばそれで設定が完了します。

ただし、インポートがうまくいかない場合には、手動設定となります。
画面のハードコピーを参考にしてください。

・音声連携名（お好きなのでOKです。わかりやすく COEIROINK が無難かとおもいます）
・連携方法を「コメントごとにコマンド実行」を選択します。
・実行コマンドは、Windows PowerShellまでのパスを指定します。「C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe」
・引数は「-ExecutionPolicy Bypass -File "[voivoca.ps1までのフルパス]voivoca.ps1" -text "%c" -speaker "%s" -output "%o"」を指定します。
[voivoca.ps1までのフルパス]までのパスはそれぞれのユーザで違いますのご注意願います。ファイルは、voivoca の設定のところにあります。

以上で、設定は完了です。

Recotte Studio で話者を設定する

Recotte Studio と COEIROINK を起動します。
Recotte Studio の話者の設定で、音声連携を先程設定した「COEIROINK」を選択し、話者名に「つくよみちゃん」と指定します。

COEIROINK の話者名は次の通りです。

つくよみちゃん
おふとんP
おふとんP+
おふとんP++
MANA
MANA+
KANA
ディアちゃん
アルマちゃん
AI声優-朱花
AI声優-青葉
AI声優-銀芽

設定にある引数「-speaker」の部分が対象のパラメータになります。
なお、話者を変更する場合は、事前に話者のインストールを行う必要がございます。

音声連携リストをそれぞれのキャラクターに合わせて作成することで、話者の切り替えが容易になります。（プリセット化）
例えば話者名を「COEIROINK（つくよみちゃん）」で作成し、あらかじめパラメータ設定をしたvoivoca.ps1ファイルのコピーを作り
ファイル名を「つくよみちゃん.ps1」のようにして保存して、パラメータを自由に変更した後、Recotte Studio でパスを通しておくことで、話者の切り替えが容易になります。

引数：
-ExecutionPolicy Bypass -File "[つくよみちゃん.ps1までのフルパス]\つくよみちゃん.ps1" -text "%c" -output "%o"

「つくよみちゃん.ps1」の設定は次のようにしました。これで、つくよみちゃんを選ぶだけでOKになります。

Param(
[string]$speaker = "つくよみちゃん",
$text,
$output,
# パラメータのリファレンス：
# VOICEVOX http://127.0.0.1:50021/docs
# COEIROINK http://127.0.0.1:50031/docs
$speedScale = 1.0,
$pitchScale = 0.0,
$intonationScale = 1.0,
$volumeScale = 1.0,
$prePhonemeLength = 0.1,
$postPhonemeLength = 0.1,
$outputSamplingRate = 48000,
$outputStereo = $false
)

Recotte Studio からは、次のように見えます。便利！

つくよみちゃん 2Dモデル

つくよみちゃん公式サイトに Recotte Studio で使えるモデルデータが配布されております。
https://tyc.rei-yumesaki.net

配布先：
https://tyc.rei-yumesaki.net/material/illust/

実際に立ち絵や合成音声を使って動画を作ってみました。

制作・撮影：ういすぷ
撮影場所：新札幌サンピアザ水族館
話者：つくよみちゃん
2Dモデル：花兎*
作成ソフト：Recotte Studio / COEIROINK

ちょっとした実況動画を作るのに、合成音声がたくさん使えるようになります。
特に、連携を容易にしてくれるソフトウェアの作者様には大変感謝しております。もちろん、イラストをご用意してくれているイラストレータにも感謝申し上げます。

参考：
mirror house entrance