Windows 10のアップデート途中で電源を落とし、ブートが壊れたPCを直してきました。

2016.05.16
Windows 10のアップデート途中で電源を落とし、ブートが壊れたPCを直してきました。
Windows10の強制アップデートが行なわれたPCを強制終了し、起動出来なくなってしまったというお客様の対応をしてきました。
こちらのPCは、Windows7 32bit OSを利用していたPCで、業務のシステムが入っている、とてもクリティアルなマシンでした。


対応の大まかな流れは以下の通りです。

1)ブートの状態をチェック
このとき、「スタートアップ修復の起動(推奨)」「Windowsを通常起動」を選べる画面がでますが、両方ともエラーになることを確認。


2)HDDイメージの作成
これから色々と調整したり、最悪再インストール(クリーンインストール)を行なうため、本体を開け、HDDを取り出し、作業用PCでHDDイメージを作成しました。


3)HDDイメージの内容チェック
エラーがでずHDDイメージが作成できたので、内容を確認しました。各種ファイル等無事のようでした。


4)HDDを戻し、修復の開始
Windowsの「システム修復ディスク」や「再セットアップディスク」が存在しないPCでしたので、同じ型番のPCが導入されていたため、そちらから作成しまた。ただし、問題のあるPCが32bit、他で動いているPCは64bit OSで、製作したディスクが64bit向けでしたが、ブートさえ出来れば何とか。


5)BIOSで起動順番を変更
今回はDELLのPCでしたので、ロゴが出たタイミングで「F2」キーをおして、BIOSを立ち上げ、ディスクのブートの順番を「CD/DVDを一番上」に変更しました。
参考


6)「システム修復ディスク」で起動
64bit版のため色々文句いわれましたが、セーフモードで起動できたのでこちらを起動し、「システム回復オプション」を表示することができ、「スタートアップ修復」をセレクトする画面までいけましたので、「スタートアップ修復」を行い、画面の指示に従い処理をします。
Windows7が無事に起動しましたので、そちらを起動したことを確認後、シャットダウン(電源断)と再起動後の起動をチェックしました。


7)修復後のHDDイメージを作成
2回目のHDDイメージの作成を行ないました。こちらは回復後のHDDイメージです。何かあった場合に、この修復出来たHDDイメージから修復出来るようにするための物となります。


以上の流れで回復できましたが、問題無く起動出来る時に「システム修復ディスク」を作っておくことをオススメいたします。
とりあえずブート出来たら何とかなる場合があります。また、適時バックアップをオススメいたします。HDDイメージを作っておくのもオススメです。ディスクイメージがあれば、その時点での環境状況がそのまま引き継げ復帰も早いです。

参考:「システム修復ディスク」の作り方。
参考:Windows 7でシステムの復元を実行する方法

※ 画面写真がなかったり、途中はしょっている部分などがございますがご了承ください。



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