サーバ上でtarで堅め、FTPでダウンロードすることがあると思いますが、大きいファイルになるとダウンロード中にエラーになることもあるかと思います。そこで、ダウンロードが出来るサイズに分割する方法をメモしたいと思います。
■ ファイルの分割
ファイルを分割するには、「split」を使います。
たとえば、次のような感じです。
% split -b 2g -a 3 Archive.tar.gz Archive.tar.gz-
大まかな概略は次の通りです。
split [オプション] [対象ファイル] [接辞文字]
オプションについては次の通りです。
-b 2g … 分割するサイズを指定します。今回は、2GB(2,147,483,648バイト)となっています。他には、キロ、メガ、ギガ(K/k、M/m、G/g)が選択出来ます。
-a 3 … 分割するファイルの接辞を指定します。今回は、3文字のアルファベットになっています。aaa,aab,aac,aad〜となります。
うまく分割できると、次の様なファイルができます。
Archive.tar.gz-aaa
Archive.tar.gz-aab
Archive.tar.gz-aac
Archive.tar.gz-aad
Archive.tar.gz-aae
私が利用しているさくらインターネットでは、以下の様なヘルプがでます。
split [-l line_count] [-a suffix_length] [file [prefix]]
split -b byte_count[K|k|M|m|G|g] [-a suffix_length] [file [prefix]]
split -n chunk_count [-a suffix_length] [file [prefix]]
split -p pattern [-a suffix_length] [file [prefix]]
■ ファイルの結合
linux系では、「cat」を使い結合していきます。
% cat Archive.tar.gz-* > Archive.tar.gz
Windowsでは、「type」コマンドを使います。ただしワイルドカード*は利用できないので、全てのファイルを指定します。
type Archive.tar.gz-aab Archive.tar.gz-aac Archive.tar.gz-aad Archive.tar.gz-aae > Archive.tar.gz
■ MD5でチェックする。
ダウンロードしたファイルがエラーがないかをチェックするには、MD5チェックサムを利用します。
利用方法は、次の様になります。
さくらインターネットでは、FreeBSDですのでmd5sumではなく、md5となります。
md5 Archive.tar.gz > Archive.tar.gz.md5
※ 拡張子.md5でチェックサムが含まれるテキストファイルが作成されます。
WindowsでMD5チェックするには、コマンドラインで行なうのもありますが、ソフトウェアを使う方法もあります。
次の「md5make」を使うと簡単にできます。
md5make
今回は、分割前のファイルのMD5チェックサムをチェックしていますが、分割したファイルのMD5をそれぞれチェックすると、より完璧になります。
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□ 関連サイト
Linuxでサイズの大きいファイルを分割する方法:(小粋空間)
Linuxでファイルを分割するにはsplitコマンドを使う(KUMA TYPE)